ALI死亡率はここ10年で低下

ALI死亡率はここ10年で低下_e0156318_2103043.jpgRecent trends in acute lung injury mortality: 1996-2005
Critical Care Medicine. 37(5):1574-1579, May 2009.

目的:
 1つのセンターにおけるALIの死亡率は、
 長期間にわたって低下傾向にある。
 しかしながら、最近のALIの死亡率の傾向が
 アメリカ全体で低下傾向にあるのかよくわかっていない。
 最近の進んだALIの治療が死亡率を下げるのかを検証。

デザイン:
 レトロスペクティブコホート試験(ARDSネットワーク)

対象:
 ARDSネットワークに登録された、成人ICU患者。
 2451人の人工呼吸器患者で、ARDSネットワークに1996年から2005年に
 登録された人を対象とする。

結果:
 1996年~1997年の間で粗死亡率は35%。
 2004年から2005年にかけてはこれが、26%まで低下(p < 0.0005)。
 
結論:
 ARDSネットワークに登録したALI患者で、最近のALI治療により
 粗死亡率は低下した。
by otowelt | 2009-04-19 02:09 | 集中治療

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


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