ATTRACT-1試験が日本でもスタート


非扁平上皮癌へのベバシズマブ(アバスチン)の効果は
肺癌診療において呼吸器内科医が知っておかねばならない知識の1つだが、
このアバスチンとはまた少し異なる新薬のスタディが始まった。

ASA404を使った試験であり、phaseIII試験をATTRACT-1試験という。
当院でもATTRACT-1試験がそろそろ行われる予定である。

2008年のBritish Journal of Cancerに紹介されたCBDCA+PACとの
併用のphaseII試験が今回のphaseIII試験(ATTRACT-1試験)の礎になっている。
化学療法群(36人)には、カルボプラチン(AUC 6mg/ml・min)と
パクリタキセル(175mg/m2)、一方の併用群(37人)には、
化学療法+ASA404(1200mg/m2)が最高6サイクルまで投与された。
試験の結果、生存期間の中央値は化学療法群が8.8か月であるのに対して、
ASA404投与群では14.0か月。無増悪期間はASA404群が5.4か月で、
化学療法群は4.4か月だった。また、死亡リスクに関しては、ASA404投与群は
化学療法群と比べて27%の減少が見られた。

ASA404は小分子血管破壊剤で、腫瘍の生存や成長に必要な
腫瘍血管を選択的に破壊するのが特徴である。

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by otowelt | 2009-04-21 12:42 | 肺癌・その他腫瘍

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