picoplatinはプラチナ無効SCLC治療への選択肢


JCOから、肺小細胞癌に対するピコプラチンの論文が出た。
ピコプラチンは白金系製剤に抵抗のある固形癌を対象にデザインされた
白金系抗癌剤であり、悪性胸膜中皮腫、卵巣癌、NSCLC、SCLC、前立腺癌、乳癌
などphase II試験が報告されている。
腎障害が軽いのが特徴である。

実は以前にもSCLCに対するphaseII試験は報告されている。
プラチナ無効のSCLCに対して、OS中央値は27週間(95%CI, 16 to 34 weeks)だった。
(ZD0473 treatment in lung cancer: An overview of the clinical
trial results. Eur J Cancer 38:S13-S18, 2002)

Phase II Study of Picoplatin As Second-Line Therapy for
Patients With Small-Cell Lung Cancer
J Clin Oncol 27:2046-2051. 2009


目的:
 この試験は、SCLC患者におけるプラチナ製剤が無効な場合の
 ピコプラチンの効果と安全性をみたものである。

患者および方法:
 対象となったのは、ファーストライン治療で、白金系製剤の化学療法で失敗したか、
 6カ月以内に病状が進行した再発性の小細胞肺癌患者。
 静脈内にピコプラチンを150 mg/m2、3週間ごとに投与する。
 response、progression-free survival、overall survivalがエンドポイント。

結果:
 77人の患者がピコプラチンで治療された(平均サイクル数2)。
 3人の患者(4%)がPR、33人(43%) がSD、36人 (47%)がPD。
 PFS中央値は9.1週間(95% CI, 7.0 to 12.1週間)。
 OS中央値は26.9週間(95% CI, 21.1 to 33.4)。
 Grade3-4の有害事象については、血小板減少(48%)、好中球減少症(25%)、
 貧血(20%)であった。治療関連死はなかった。
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結論:
 ピコプラチンはプラチナ無効SCLCに臨床的に効果があると考えられる。
 

by otowelt | 2009-04-21 15:49 | 肺癌・その他腫瘍

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