MRSA肺炎患者は、空気中にMRSAを排出している

e0156318_2134662.jpgAerial dispersal of meticillin-resistant Staphylococcus aureus in hospital rooms by infected or colonised patients
Journal of Hospital Infection (2009) 71, 256-262

目的:
 呼吸器にMRSAを有する患者が、病室の空気中に
 MRSA生菌をどの程度排出しているかを評価する。
 また、患者からの距離が汚染に影響するか評価。

方法:
 気道にMRSAの保菌または感染がある患者がいる24病室で、
 MRSA選択寒天培地を用いて空気サンプルを直接採取した。サンプル採取は、
 患者の頭部から0.5、1、2~3 mの距離で2回ずつ施行。
 臨床分離株と環境分離株を、抗菌薬耐性パターンおよびパルスフィールド・ゲル
 電気泳動により比較した。

結果:
 MRSA株は24室中21室で分離され、その量は1~78 cfu/m3と幅があった。
 21室の各室に、患者から分離された臨床分離株と同一の環境分離株が
 1つ以上認められた。患者の頭部からサンプル採取者までの距離別の
 MRSA数に有意差はなかった。この研究により、気道にMRSAの感染または
 保菌患者のほとんどは、病室の空気中にMRSA生菌を排出していると考えられる。

結論:
 気道にMRSA感染患者のほとんどは、病室の空気中にMRSA生菌を排出している。
 空気中のMRSAに関しては、さらなる研究が必要である。

by otowelt | 2009-05-02 21:34 | 感染症全般

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