タモキシフェン服用乳癌患者では無月経と内分泌学的閉経は一致しない(かも)


乳癌・肺癌のダブルキャンサーで
ノルバデックスを飲んでいる患者さんで閉経になった
患者さんがいるのだが、興味深い論文があった。
あまりIFが高くなさそうな論文だが・・・・

Effect of tamoxifen on the endometrium and the menstrual cycle of premenopausal breast cancer patients.
Int J Gynecol Cancer 2009 May; 19(4):677-81



背景:
 非ステロイド性の抗エストロゲン薬タモキシフェンは、
 閉経前ホルモン受容体陽性乳癌の治療に用いられている。
 閉経前乳癌患者においてタモキシフェンの月経周期、血清ホルモン値と
 それに伴う子宮内膜反応に及ぼす影響について検討。

方法:
 55歳以下のタモキシフェン服用中の乳癌患者を対象に最終月経期間を記録、
 血清ホルモン値および超音波による子宮内膜反応を6か月毎に測定。
 血清エストラジオール(E2)0.10nmol/L以上、FSH 30 IU/L以下の場合を
 閉経前状態と定義。12mmを超える子宮内膜反応がみられた閉経前患者には
 子宮鏡下に掻爬した。

結果:
 121人で計241回の測定をおこなった。うち47人の241回の測定のうち
 85回(35%)で無月経と閉経とは一致しなかった。
 内分泌学的に閉経前状態と考えられた47人中8人で超音波上12mm以上の
 子宮内膜反応がみられた。これら肥厚内膜は組織学的に非悪性であった。
 E2の値と子宮内膜厚との間には相関はなかった。

結論:
 タモキシフェンは55歳以下の乳癌患者における臨床的閉経と
 内分泌学的閉経との間の不一致をもたらした。

by otowelt | 2009-07-02 10:39 | 肺癌・その他腫瘍

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