冠動脈ステントにパクリタキセル被覆バルーンも有効


パクリタキセルを塗布したステントはよく耳にするが、
バルーンというのは聞いたことがなかったので。
ステント再狭窄というのは循環器内科医にとってもやっかいな問題であり、
このバルーニングがエビデンスとして同等ならば、
ステント再挿入というストレスがなくなるということか???

Paclitaxel-Coated Balloon Catheter Versus Paclitaxel-Coated Stent for the Treatment of Coronary In-Stent Restenosis
Circulation. 2009;119:2986-2994.


背景:
 ステント再狭窄の治療にパクリタキセル被覆バルーンカテーテルを使用すると
 非被覆バルーンを用いた血管形成術に比べて6ヵ月後の内径損失が小さい。
 主要有害心疾患系イベントが2年後まで低頻度に抑制されることも知られている。
 パクリタキセル被覆バルーンの有効性および安全性を、標準療法である
 パクリタキセル溶出性ステントと比較。

方法・結果:
 冠動脈ステント再狭窄患者131例を、
 パクリタキセル被覆バルーン(3 μg/mm2)群または
 パクリタキセル溶出性ステント群に無作為に割り付け。
 inclusion criteriaは径狭窄率≧70%、病変長≦22mm、血管径2.5~3.5mm。
 プライマリエンドポイントは血管造影におけるセグメント内遠隔期内径損失。
 結果として、追跡6ヵ月後におけるセグメント内遠隔期内径損失は
 薬剤溶出ステント群で0.38±0.61mm、薬剤被覆バルーン群で0.17±0.42mm
 (P =0.03)であり、再狭窄率はそれぞれ59例中12例(20%)および
 57例中4例(7%;P =0.06)。
 12ヵ月後における心疾患系イベントの発現率はそれぞれ22%と9%(P =0.08)。
 この差は主として標的病変血行再建術を要するイベントの差。

結論:
 冠動脈ステント再狭窄の治療において、パクリタキセル被覆バルーン療法は
 パクリタキセル溶出ステントに比べて少なくとも同等に有効で忍容性良好。
 

by otowelt | 2009-07-27 19:06 | 内科一般

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