乳癌のリンパ浮腫にウェイトリフティングは有効

e0156318_1111831.jpgリフティングと聞くと、どうしてもこういうのをイメージしてしまうが…。

Weight Lifting in Women with Breast-Cancer–Related Lymphedema
N Engl J Med 2009; 361 : 664-73




背景:
 乳癌によるリンパ浮腫がある女性では、一般的にウェイトリフティングは禁忌
 とされている。そのため、ウェイトリフティングの健康上の利益を得ることができない。

方法:
 上腕に安定リンパ浮腫を呈する乳癌患者141例を対象に、強度を上げていく
 週2 回のウェイトリフティングの無作為化対照試験を実施。
 プライマリエンドポイントは、1年後の上腕と手の腫脹の変化。
 セカンダリエンドポイントは、リンパ浮腫の増悪率、リンパ浮腫症状の数・重症度、
 筋力とした。

結果:
 上腕腫脹が5%以上増大した女性の割合は、ウェイトリフティング群(11%)
 と対照群(12%)で同等。(95%CI 0.88~1.13)
 対照群に比べてウェイトリフティング群では、自己報告によるリンパ浮腫の
 重症度(P=0.03)、および上半身・下半身の筋力(P<0.001)が改善。
 認定リンパ浮腫専門医の評価によるリンパ浮腫の増悪率が低かった。
 (14% VS 29%,P=0.04)

結論:
 リンパ浮腫を呈する乳癌患者において、強度を上げていくウェイトリフティング
 は、上腕の腫脹に有意な影響を及ぼすことなくリンパ浮腫の増悪率を低下させる。

by otowelt | 2009-08-14 11:08 | 肺癌・その他腫瘍

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