Wegener肉芽腫症患者の下気道には有意にブドウ球菌が多い


Wegener肉芽腫症患者における再発はしばしば経験するが、
これにブドウ球菌が関連しているのではないか、という論文が
Thoraxに掲載されていた。

Pulmonary infection in Wegener granulomatosis and idiopathic pulmonary fibrosis
Thorax 2009;64:692-697


背景:
Wegener肉芽腫症(WG)は、Staphylococcus aureusの鼻腔定着を
起こすとされているが、下気道における病原性について検討されていない。

目的:
WG患者におけるBALF検体を、IPF患者および健常人と比較した。

方法:
 33人のWGの患者および、22人のIPF、8人の健常人においてBALF施行。
 定量的培養を下気道において評価した。またBALF中のサイトカインを
 ELISAにて計測。

結果:
 病原微生物はIPFよりもWGの方に多く認められた。
  S.aureusが多かった。
 インターロイキン1受容体アンタゴニスト (IL1ra)が、病原微生物が
 同定されたBALF中に高くみられた。

結論:
 BALF中の病原微生物はWGにおいて有意に高い。特にS.aureusの発育が
 多く認められた。IL1raはこの病原微生物と関連性がみられた。
 そのため、WGの再発および治療抵抗性の場合には、S.aureusを狙った治療も
 選択肢に入るかもしれない。

by otowelt | 2009-08-21 08:45 | びまん性肺疾患

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