6分間歩行試験後の心拍数回復は、IPFにおける予後因子である

IPFにおける肺機能は特発性肺線維症の有力な予後因子ではないとされている。
(FVCの10%の低下がない例でも43%が死亡していた)
何が予後因子になるかといえば、たとえば6分間歩行。
これによる89%以下のSPO2の低下は予後をよく予想できたというエビデンスがある。
       Ann Intern Med. 2001; 134: 136-151

CHESTに心拍数のリカバーの異常が、予後不良因子であるとの報告がなされた。
ちなみに6分間歩行試験の略称は、6MWTが正しい。

Heart Rate Recovery After 6-Min Walk Test Predicts Survival in Patients With Idiopathic Pulmonary Fibrosis
CHEST September 2009 vol. 136 no. 3 841-848


背景:
 IPF患者において、6分間歩行試験(6MWT)1分後の心拍数リカバー(HRR1)
 および2分後の心拍数リカバー(HRR2)が死亡リスクの予後因子になりうるか
 どうかを検証した。

方法:
 2003~2008年に、76人のIPF患者において6MWTを行い、検証した。

結果:
 カットオフ値はHRR1=13心拍、HRR2=22心拍とした。
 異常HRR1は、以下のものと関連。
 CO拡散能(OR 0.4 per 10% predicted; 95%CI 0.2 to 0.7; p=0.003)
 右室収縮期圧>35 mmHg(経胸壁エコーによる)
 (OR, 12.7; 95% CI, 2.0 to 79.7; p = 0.01)
 正常なHRRに比べて異常HRRは明らかに生存率が低かった。
 (HRR1, p=0.0007; HRR2, p=0.03)
 特に異常HRR1は死亡リスクの有力な予後因子
 (HR, 5.2; 95% CI, 1.8 to 15.2; p = 0.004).

結論:
 6MWT後の異常HRRは、IPF患者における死亡に関する有力な予後因子である。
 

by otowelt | 2009-09-16 09:49 | びまん性肺疾患

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