Complex sleep apnea syndrome


Comp SASはまだ確立した概念ではないが、
呼吸器内科医としては知っておくべきと思ったので。

・Complex sleep apnea syndromeとは
 閉塞型睡眠時無呼吸症候群(Obstructive sleep apnea syndrome;OSAS)
 に対する持続的陽圧呼吸療法(CPAP)の有用性は確立しているが、
 中枢型睡眠時無呼吸症候群(Central sleep apnea syndrome;CSAS)に対する
 治療法はまだ確立していない。OSAS に対するCPAP導入で、閉塞型無呼吸は
 改善しても中枢型無呼吸が顕著になる報告が相次いでおり、
 Complex sleep apnea syndrome(Comp SAS)と呼ばれている。
 「Comp SAS is defined by the emergence of problematic CSA and
 Cheyne-Stokes respiration with CPAP application sufficient to
 eliminate obstructive apneas and hypopneas」
                  Sleep 2006 ; 29 : 1203―1209.

 KuzniarらはComp SAS 患者の中で、BMI が高値(平均34.2kg/m2)で
 自覚症状が軽度な患者群がCPAP 療法に良好な効果が期待できるresponderとした。
                   Sleep Breath 2008 ; 12 : 135―139.

・診断
 CPAP 療法の導入により閉塞性の無呼吸と低呼吸を十分に解消した状態で
 問題となるCA が毎時5 回以上残存する、またはチェーン・ストークス呼吸が
 問題となる場合にCompSAS を考える。

・治療
 CPAP+O2、NPPV、BiPAP-S/T、ASVなどが有効とされる。
 特にASV による治療が最も効果的である。
              Sleep 2007 ; 30 : 468―475.

・ASV
 ASV は従来のBiPAP と同様にIPAPとEPAPを設定でき、更にバックアップ
 換気の回数を設定することができる。その際にIPAP の最大と最小を設定し
 直前の呼吸フローから計算し供給圧を自動的に変動させる人工呼吸器である。

by otowelt | 2009-11-04 13:39 | レクチャー

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