ARDS/ALIにおけるリクルートメント手技

一時的に用手的に肺に一定の圧をかけて、虚脱した肺胞を
再拡張させる手技がrecruitment maneuvers(リクルートメント手技)である。

Amatoは1985年open lung approachを提唱しているが、これが今の
リクルートメント手技の根幹をなしている報告である。
Am J Respir Crit Care Med 1995; 152: 1835-46

再開通した肺胞を虚脱させないためには、最低でも25cmH2Oの圧力が必要と
される。呼気における圧力なので、それはすなわちPEEPである。

Recruitment maneuvers for acute lung injury:a systematic review.
Am J Respir Crit Care Med 2008;178:1156―1163.


AJRCCMでシステマティックレビューがあるが、医学的根拠とまでは
言えない。どの程度の圧をどのくらいの長さかけるかについても報告によって
まちまちである。

ただ、傾向として以下の場合の成功率が高い。
・使用圧が高い
・加圧時間が長い
・ARDS/ALI発症からリクルートメント施行までの日数が短い


●40-40(forty-forty)(Anesthesiology 2002; 96: 795-802
 40cmH2OのPEEPを40秒間維持する。
 GattinoniやCrottiの報告は否定的な見解も散見される。

●35-30(ARDSネットワーク Crit Care Med 2003; 31: 2592-7
 35cmH2OのPEEPを30秒間維持する。

●Amato法 
 15cmH2O換気圧の状態から、5cmH2OずつPEEPをアップさせて
 45cmH2Oまでもっていく。施行時間は2分。Schreiterらも同様の設定
 で良好な効果を得ている。
 

by otowelt | 2009-11-30 10:53 | レクチャー

<< ICUの胸部レントゲンは毎日ル... 肺コクシジオイデス症 >>