ARDSにおけるリクルートメント手技は循環動態を変動させる

人工呼吸器でリクルートメント手技というテクニックがあり、
当院でも頻用している。

参照:ARDS/ALIにおけるリクルートメント手技

Journal of Intensive Care Medicine最新号で
リクルートメント手技と循環動態の関連について論文が出ていた。

Acute Hemodynamic Effects of Recruitment Maneuvers in Patients With Acute Respiratory Distress Syndrome
Journal of Intensive Care Medicine, Vol. 24, No. 6, 376-382 (2009)


背景:
 リクルートメント手技は、ARDSにおいて循環動態を変動させうる。
 私たちは、このリクルートメント手技の間の循環動態の変化を評価した。

方法:
 リクルートメント手技として、40cmH2O・30秒のsustained inflation
 を22人のARDS患者におこなった。血圧と心拍数は手技後30秒間の間
 10秒ごとに記録され、また左室径はMモードエコーで計測され、また
 ドプラ心エコーで機能評価した。

結果:
 平均の収縮期および拡張期血圧は20~30秒間減少した。(mean BP: 92 ± 12
 at baseline to 83 ± 18 mm Hg at the end of the RM, P < .05)
 その後、それぞれのパラメータは改善した。心拍数は手技中10~20秒間減少、
 その後改善傾向にあった。左室径は手技中明らかに減少した。
 left ventricular ejection fraction およびpeak velocityは大きな変化なかった。
 静肺コンプライアンスは、平均血圧変動が15%以上の患者の方が、15%未満の患者
 よりも低い傾向にあった(P < .05)。
 
結論:
 リクルートメント手技により平均血圧が減少するが、その程度は
 心機能が保たれていても前負荷の状態に相関する。

by otowelt | 2009-12-08 22:53 | 集中治療

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