切除不能高齢者stageI-II NSCLC患者へのRT単独治療は妥当

高齢者やインオペの肺癌でRTをおこなうことは一般的であり、
うちの病院でも当然そうしている。
じゃあなぜこのような論文がAJRCCMに採用されたかというと、
I/II期非小細胞肺癌に対して、無治療と放射線療法のランダム化比較試験が
今までなかったためである。

Effectiveness of Radiation Therapy for Elderly
Patients with Unresected Stage I and II
Non–Small Cell Lung Cancer
Am J Respir Crit Care Med Vol 181. pp 264–269, 2010


目的:
 放射線治療(RT)は、stage I -IIの手術不能なNSCLC患者に使用することが
 一般的である。
 放射線治療単独治療のアウトカムと放射線治療を受けなかった場合のアウトカム
 を比較することによって、この放射線治療の妥当性を検証。

患者:
 the Surveillance, Epidemiology and End Results(SEER) registry
 を用いることにより、6,065人の切除不能stageI-IIのNSCLC患者を抽出。
 年齢は65歳以上とした。
 
結果:
 全部でRTを受けたのは59%であった。
 OSは、RTを受けた患者の方が有意に高かった。(P< 0.0001 )
 RTは6ヶ月後のOSを改善した。
 Propensity score解析でもやはりOSを改善。(HR, 0.74; 95%CI, 0.70–0.78)
e0156318_16403521.jpg

 Aはoverall suvival、Bはlung cancer specific suvival。

結論:
 RTは切除不能高齢stageI-II NSCLC患者で有意に生存を延長する。

by otowelt | 2010-01-29 16:44 | 肺癌・その他腫瘍

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