ICUにおける栄養療法の実際はガイドラインの推奨と差がある
2010年 02月 05日
Nutrition therapy in the critical care setting: What is “best achievable”
practice? An international multicenter observational study
Crit Care Med 2010; 38:395– 401
目的:ICUにおける栄養療法の実際を記録することと、EBMに基づく
Critical Care Nutrition Clinical Practice Guidelinesによる
”最大の達成”を究明することである。
デザイン:international, prospective, observational, cohort study
セッティング:158の成人ICU、20ヶ国
患者:2946人の最低72時間以上人工呼吸管理された成人患者
介入:入院時から退院あるいは最大12日の栄養記録の抽出
結果:Clinical Practice Guideline recommendationsの中でも
アドヒアランスの高いものもみられた。
・静脈栄養よりも経腸栄養を使用する傾向にあった
・血糖コントロール
・アルギニンの少ない製剤
・低カロリー非経腸栄養
しかしながら、他の推奨項目では有意に推奨と実際とに差がみられた。
・経腸栄養開始までの平均時間:46.5時間(site average range, 8.2–149.1時間)
・胃内残存が多い患者の消化管蠕動薬の使用:58.7%(site average range, 0–100%)
・胃内残存が多い患者の小腸栄養:14.7%(site average range, 0%–100%)
平均の栄養療法の妥当率は59%であった。(site average range, 20.5%–94.4%)
結論:
ガイドラインで推奨されている項目のうち、高いアドヒアランスを保っている項目も
あったが、ICUの栄養療法のうち多くの推奨で実際との差がみられた。
practice? An international multicenter observational study
Crit Care Med 2010; 38:395– 401
目的:ICUにおける栄養療法の実際を記録することと、EBMに基づく
Critical Care Nutrition Clinical Practice Guidelinesによる
”最大の達成”を究明することである。
デザイン:international, prospective, observational, cohort study
セッティング:158の成人ICU、20ヶ国
患者:2946人の最低72時間以上人工呼吸管理された成人患者
介入:入院時から退院あるいは最大12日の栄養記録の抽出
結果:Clinical Practice Guideline recommendationsの中でも
アドヒアランスの高いものもみられた。
・静脈栄養よりも経腸栄養を使用する傾向にあった
・血糖コントロール
・アルギニンの少ない製剤
・低カロリー非経腸栄養
しかしながら、他の推奨項目では有意に推奨と実際とに差がみられた。
・経腸栄養開始までの平均時間:46.5時間(site average range, 8.2–149.1時間)
・胃内残存が多い患者の消化管蠕動薬の使用:58.7%(site average range, 0–100%)
・胃内残存が多い患者の小腸栄養:14.7%(site average range, 0%–100%)
平均の栄養療法の妥当率は59%であった。(site average range, 20.5%–94.4%)
結論:
ガイドラインで推奨されている項目のうち、高いアドヒアランスを保っている項目も
あったが、ICUの栄養療法のうち多くの推奨で実際との差がみられた。
by otowelt
| 2010-02-05 09:19
| 集中治療