細い胸腔ドレーンの方が、胸水感染症のアウトカム改善と疼痛軽減のためにはよい

CHESTの論文で、胸水感染(膿胸と考えてよいのか?)のある患者において
チェストチューブの太さがアウトカムと関連するかを考察した論文が出た。

外科の先生なんかが28Frドレーンを膿胸に放り込んでるのを見ると
「うっわーカッケー!」とか思ったりしたものだが、
8Frとかでもよいということになる。
ただ、8Frだとやはりドレーンが”つまる”印象がある。
フィブリン何かがペチョっとひっついて、つまる印象がある。
(データはないが、個人的な印象として)

アブストラクトを翻訳するのがめんどくさかったので、要点だけ。

結論としては、チェストチューブサイズを太くしても
臨床的なアウトカムに差はみられず、むしろ細い方(10Fr未満)が
痛みが少ないという結果
が出た。
細い胸腔ドレーンの方が、胸水感染症のアウトカム改善と疼痛軽減のためにはよい_e0156318_12484824.jpg
細い胸腔ドレーンの方が、胸水感染症のアウトカム改善と疼痛軽減のためにはよい_e0156318_1249216.jpg

by otowelt | 2010-03-16 12:50 | 感染症全般

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


by 倉原優
カレンダー