原発性肺多形癌

●原発性肺多形癌とは
 ①低分化な非小細胞癌であり、紡錘細胞あるいは巨細胞
  10%以上の割合で含む腫瘍
 もしくは
 ②紡錘細胞と巨細胞のみからなる腫瘍
 臨床的特徴として、画像上末梢型の腫瘤影を呈することが多く
 腫瘍の増大速度が速く、胸膜や胸壁への浸潤が多い。

●原発性肺多形癌の疫学
 原発性肺多形癌は発症平均年齢はおおよそ65 歳で、
 男女比4.5:1 と高齢男性に多い。
 喫煙との因果関係があると言われている。

●原発性肺多形癌の症状
 喀血:49%、咳嗽:19~46%、胸痛・背部痛:14%
 発熱:3~5%、体重減少:3~12%
   Am J Surg Pathol 2008 ; 32 :1727―1735.
     Cancer1994 ; 73 : 2936―2945.


●画像所見
 多形癌の画像所見については、77%が上葉にみられている。
 腺癌細胞と巨細胞もしくは紡錐形細胞の混合の多形癌症例7例中6例が
 末梢の病変であった。また中心部の低吸収領域を認めていた例も多かった。
        Am J Roentgenol 2005 ; 185 : 120―125. 

●化学療法
 多形癌に対する化学療法は、抵抗性で予後不良とされている。
 手術検体を用いた肺多形癌の抗癌剤薬剤感受性を検討では、
 タキサン系の感受性が高いことが報告されている。
        肺癌2008 ; 48 : 106―111.

by otowelt | 2010-03-23 19:02 | レクチャー

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