アムルビシン+カルボプラチンは高齢者SCLCにおいて、極めて有効(phaseII試験)

カルセドの試験は好きである。
個人的には、アンスラサイクリン系は将来的なSCLCのキードラッグと考えている。

A phase II study of amrubicin combined with carboplatin
for elderly patients with small-cell lung cancer: North
Japan Lung Cancer Study Group Trial 0405
Annals of Oncology 21: 800–803, 2010


背景:
 アムルビシンは新しいアンスラサイクリン系の薬剤であり、
 小細胞肺癌に対して高い効果があることが知られている。
 しかしながら、白金製剤に加える試験は少ない。
 高齢者に対して、カルボプラチン+アムルビシンの試験をおこなった。

方法:
 ケモナイーブの小細胞肺癌の高齢患者において、
 アムルビシン(35 mg/m2, days 1–3) とカルボプラチン(AUC4.0, day1)の
 併用を3週間ごとにおこなった。プライマリエンドポイントはORR、
 セカンダリエンドポイントはPFS、OS、毒性プロファイル。

結果:
 年齢中央値76歳(70~83)、PSは0~1の患者で合計36人。
 1人がCR、31人がPR(ORR 89%)。
 PFS中央値は5.8ヶ月で、生存期間は18.6ヶ月。
 Grade 3–4の好中球減少が97%の患者でみられ、17%が発熱性好中球減少に陥った。
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結論:
 アムルビシン+カルボプラチンは高齢者SCLCにおいて、極めて有効であり
 毒性も許容範囲内である。


カルセドは個人的に効果が出やすいので、好きである。
ただ、好中球減少がものすごい来てしまうので、焦ることもしばしばある。
今回のスタディではAUC4.0とかなりマイルドな治療だが、
若いポピュレーションでもAUC4.0で行なわれていることもあるからいいやろ、
と筆者はある文献を挙げて論じている(J Clin Oncol 2008; 26: 4261–4267.)

by otowelt | 2010-04-02 09:43 | 肺癌・その他腫瘍

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