緊急挿管には何を使う???

緊急挿管で筋弛緩が必要な場合、
ロクロニウムを使っている施設が多いだろうか?
緊急挿管が必要な患者は、誤嚥、頭蓋内圧亢進を防ぐためRSIが必要となるが、
たとえばサクシニルコリンは効果発現が早く、半減期が短いため頻用されている。

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ロクロニウムは水溶液で安定しているので、水溶液製剤として利用できる。
挿管時には0.6~0.9 mg/kg、追加ボーラスによる維持には0.1~0.2 mg/kg
持続注入初期の投与速度は7μg/kg/min。

Rocuronium versus succinylcholine for rapid sequence
induction intubation
Cochrane Database of Systematic Reviews, Issue 2, 2009


ではどちらかといえば、サクシニルコリンに軍配があがった感じになっている。
ただ、スガマデックスの登場によりロクロニウムの方が
使いやすいという意見が出てくるかもしれない。

最近ではどの医学雑誌もスガマデックスをとりあげている。
スガマデックスは用量依存性で、従来のコリンエステラーゼ阻害薬による
リバースに比べて作用は2分程度と大変早く、深い筋弛緩状態にあっても
確実にリバースが可能。特にロクロニウムに対する特異性が高い。
2mg/kg程度で十分だろうと考えられる。このスガマデックスリバースによって
Residual blockやrecurarisationの発生も防止できる。
ひいては術後の呼吸器系合併症を減らすことが可能である。

カンタンに挿管できると思って麻酔を導入したはいいが、挿管困難だったとき
すぐに拮抗できるというのは大きいことだと思う。
こういった使い方ができればサクシニルコリンの必要性は薄くなるかもしれない。
Sugammadex provides faster reversal of vecronium-induced neuromuscular blockade compared with neostigmine:a multicenter, randomized, controlled trial. Anesth Analg 2010;110:64-73
A randomized dose-response study of sugammadex given for the reversal of deep recuronium or vecuronium-induced neuromuscular blockade under sevoflurane anesthesia. Anesth Analg 2010;110:74

by otowelt | 2010-04-06 08:52 | 救急

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