整形外科手術後にステープルを用いて創を閉じると表層創感染リスクが高まる

ステープラーは個人的に好きではあるが、どうやら
利便性はリスクに逆行するようだ。
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Sutures versus staples for skin closure in orthopaedic surgery: meta-analysis
BMJ 2010;340:c1199


背景:
 整形外科手術患者の入院期間を短くするため、適切な創閉鎖法選択が重要である。
 創傷離開や創感染などの合併症リスクは低い方法が理想だが、
 創閉鎖のための最適な方法がどれかは明らかではない。

方法:
 整形外科手術後の創閉鎖にステープルを用いた場合と縫合糸を使用した場合の
 転帰を比べた臨床試験を対象にメタ分析を行い、表層創感染リスクを評価。
 データベース(Medline、CINAHL、AMED、Embase、Scopus、コクラン)
 などに1950年~2009年9月に登録された研究の中から、創閉鎖にステープル
 または縫合糸を使用し、その後の臨床転帰を比較した試験を抽出。

結果:
 6件の論文がヒット。
 6件の試験の対象となった計683人の患者のうち、332人に縫合糸、
 351人にステープルが用いられていた。
 縫合糸またはステープルは10~16日で除去。追跡期間の平均は95日。
 ステープル群の表層創感染リスクは、縫合糸群のおよそ4倍で、相対リスクは3.83
 (95%CI1.38-10.68、p=0.01)であった。
 サブグループ解析として股関節部の手術に限定すると、ステープル群のリスクは
 縫合糸群のおよそ5倍。相対リスクは4.79(95%CI1.24-18.47、p=0.02)。
 膝関節の手術後については、ステープル群と縫合糸群の間で創感染発生率に
 有意差はなかった(p=0.20)。
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結論:
 整形外科手術後にステープルを用いて創を閉じると表層創感染リスクが高まる。
 特に股関節部の手術を受けた患者でリスクは大きい。

by otowelt | 2010-04-06 16:41 | 感染症全般

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