血清YKL-40レベルは、喘息の急性発作、血清IgEおよび好酸球と関連

キチナーゼは環境的に多糖キチンの豊富な開裂する能力を持ったhydrolaseを
もつファミリーである。
ほ乳類におけるキチナーゼは、Th2細胞由来の炎症に対して重要な役割を
果たすことが知られており、喘息患者の組織で過剰発現が確認されている。

キチンかチキンかワケがわからなくなってくるが、
YKL-40はNEJMにも掲載されているほど重要なトピックである。
NEJMでは、YKL-40の値増加は有意に頻回の吸入回数、
頻回の経口ステロイド使用回数、頻回の入院率が多いという結論に至っている。
Chitinase-like Protein in the Lung and Circulation of Patients with Severe Asthma
NEJM Vol. 357:2016-2027 Nov. 15, 2007 No. 20


YKL-40をコードする遺伝子CHI3L1は、プロモータ領域での-131C->G変異が
YKL-40蛋白の増加および1秒率(FEV1)の悪化と相関している。
これもNEJMより報告されている。
Effect of Variation in CHI3L1 on Serum YKL-40 Level, Risk of Asthma, and Lung Function
NEJM, 358, 1682, 2008


今回はERJからの論文。

背景および方法:
 血清YKL-40が中国人の喘息における急性増悪、血清総IgEレベル、
 血清好酸球値、呼吸機能と相関するかを調べた。
 コントロール群を用いて検討。

結果:
 コントロールおよび安定喘息小児と比べて、
 血清YKL-40レベルは有意に急性増悪で上昇していた。
 同様に、IgEレベル、好酸球値も上昇していた。
 しかしながら、呼吸機能とは関連していなかった。
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結論:
 血清YKL-40レベルは、喘息の急性発作、血清IgEおよび好酸球と関連していた。

by otowelt | 2010-04-28 12:03 | 気管支喘息・COPD

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