喉頭鏡のハンドル汚染は交差感染を惹起する可能性がある

環境をGram染色したり培養することは、
実は医学的には大きな意味がないことがわかっている。
ただ感染対策の教育にはインパクトが強いので、個人的には好きだ。

Contamination of laryngoscope handles
Journal of Hospital Infection (2010) 74, 123-128


背景:
 患者に対して滅菌済みまたは使い捨ての喉頭鏡ブレードが使用されるが、
 喉頭鏡のハンドルの消毒がルーチンで行われているとはいえない。

方法:
 オペ室32室に設置されている麻酔室で、患者にすぐ使用できる状態にある喉頭鏡
 ハンドル64本から合計192サンプルを採取し、細菌汚染を半定量的に評価。
 さらに、ハンドル58本から採取した116サンプルで、不可視の血液汚染の有無を検査。

結果:
 ハンドルのうち55本(86%)から1種以上の細菌が検出。
 腸球菌、メチシリン感性黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、
 クレブシエラ(Klebsiella)属菌、およびアシネトバクター(Acinetobacter)属菌。
 分離された微生物の多くは病原性ではなかったが、これらの存在は喉頭鏡
 ハンドルから病原菌が伝播する可能性を示している。

結論:
 喉頭鏡のハンドル汚染は交差感染を惹起する可能性がある。

by otowelt | 2010-05-05 09:33 | 感染症全般

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