肺癌とエストロゲン

最近のHealth Dayニュースから。

Lung Cancer Increase in Women Tied to Genes, Estrogen
Findings could explain rise in non-smokers as well, researchers say
Fox Chase Cancer Center, news release, April 19, 2010


 喫煙者を含めて女性の肺癌(がん)の比率が増加している理由について、マウスを用いた研究により新たな洞察が得られたことが報告された。
 新しい研究で、雌のマウスでは喫煙への曝露により遺伝子の作用に変化が生じることが判明した。これが身体のエストロゲン処理に影響を及ぼし、女性の喫煙者だけでなく非喫煙者における肺癌にも影響すると考えられるという。
 「これまでの研究からエストロゲンが肺癌に関与することが示されていたが、実際に喫煙が肺でのエストロゲン代謝を加速することを示した研究はなかった」と、米フォックス・チェイスFox Chase癌センター(フィラデルフィア)のMargie Clapper氏は述べている。今回の研究は、ホルモン補充療法(HRT)を受けている肺癌女性は、喫煙の有無にかかわらず、同治療を受けていない女性よりも経過がよくないことを示すという知見にも一致している。
 将来的には、「喫煙を始めたときに肺で発生するごく早期の事象(イベント)を明らかにすることができれば、肺癌とともにその事象を阻害する治療法を用いることができる」と、Clapper氏は述べている。この知見は、米ワシントンD.C.で開催された米国癌学会(AACR)年次集会で報告された。

by otowelt | 2010-05-07 15:43 | 肺癌・その他腫瘍

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