CPAおよび内科非CPAにおける救急隊による院外挿管は生存率を改善する

Out-of-Hospital Endotracheal Intubation Experience and Patient Outcomes
Ann Emerg Med. 2010;55:527-537


目的:
 過去のスタディで、多くの複雑な医療手技を学んだプロバイダー
 による手技は患者のアウトカムを改善させると考えられている。
 院外挿管は難しい手技である。私たちはこの院外挿管が患者の生存に
 どう寄与したかを調べた。

方法:
 ペンシルヴァニア州における救急サービスとリンクして解析。
 患者の退院、死亡率を院外挿管された患者において検索した。
 われわれは、院外挿管を経験した回数によって以下のように定義した。
  2000年~2005年までに
  1~10回挿管したもの:low
  11~25回挿管したもの:medium
  26~50回挿管したもの:high
  51回以上挿管したもの:very high
 また、患者においては、2003年から2005年に挿管されたのちに生存あるいは
 退院した患者を検索した。
 患者の生存と院外挿管の経験数による関連を評価。

結果:
 2003年から2005年に4846人の救急隊が挿管をおこなった。
 2003年から2005年まで33117人の患者に、2000年から2005年に62586人の
 患者に挿管をおこなった。
 21753人のCPAの患者において、very high群によって挿管された場合
 有意に生存率が高かった。ORはlow群と比較して、very high群では
 1.48 (95%CI 1.15 to 1.89)、high群で1.13 (95% CI 0.98 to 1.31)、
 medium群で1.02(95% CI0.91 to 1.15)あった。
 8162人の非CPA内科患者において、high群およびvery high群で有意に
 生存率が高かった。ORは、low群と比較して
 very high群で1.55 (95% CI 1.08 to 2.22)、high群で1.29
 (95% CI 1.04 to 1.59)、medium群で1.16 (95% CI0.97 to 1.38)。
 3202人の外傷非CPA患者において、生存率は経験にかかわらず院外挿管群では
 改善しなかった。ORはlow群と比較して、very high群で1.84
 (95% CI 0.89 to 3.81)、high群で1.25 (95% CI 0.85 to 1.85)、
 medium群で0.92 (95% CI 0.67 to 1.26)であった。
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結論:
 CPAおよび内科非CPAにおける救急隊による院外挿管は生存率を改善する。
 しかしながら、外傷非CPA患者においては生存率を改善しない。

by otowelt | 2010-05-28 14:33 | 救急

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