大腸癌肺転移術後再発における再切除は有用

大腸癌の孤立性肺転移を切除することは一般的だが、それが2回目、3回目と
繰り返しおこなうことは妥当かどうかは異論がある。Annals of Oncologyから
繰り返し切除することが長期生存に寄与するという論文が出た。

Outcomes after repeated resection for recurrent pulmonary metastases from colorectal cancer
Annals of Oncology 21: 1285–1289, 2010


背景:
 大腸癌の肺転移の再発に対して再切除をおこなうことはいまだ議論の余地がある。
 このスタディの目的は、こういった患者において再度切除をおこなうことの
 アウトカムを評価するものである。

方法:
 1995年から2007年にかけて、202人の患者において大腸癌の肺内転移が
 切除された。観察期間中央値は28.9ヶ月で、48患者が2回目の切除をおこなった。
  29人:wedge resections
  5人:segmentectomies
  13人:lobectomies
  1人:completion pneumonectomy
 disease-free intervalの中央値は9.6ヶ月であった。
 48人の再切除をおこなった患者において、28人が再度肺内転移を発症し、
 さらにその10にんが3回目の切除をおこなわれた。
  2人:wedge resections
  2人:segmentectomies
  4人:lobectomies
  2人:completion pneumonectomies

結果:
 2回目の切除をおこなった48人の患者のうち、5年全生存率は79%、
 disease-free 5-year survivalは49%であった。3回目の切除をおこなった
 10人の患者のうち、最後の切除からの5年全生存率は78%であった。
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結論:
 大腸癌の肺転移症例において、再度切除をおこなうことは安全でかつ長期生存
 を期待できる。早期再発発見と肺実質を温存した切除が結果をよいものにする。

by otowelt | 2010-05-30 20:42 | 肺癌・その他腫瘍

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