C.difficile BI/NAP1/027株

Clostridium difficile PCR ribotype 027: assessing the risks of further worldwide spread
The Lancet Infectious Diseases, Volume 10, Issue 6, Pages 395 - 404, June 2010


欧米では、C.difficile-027(CD027)が話題になっている。
            CMAJ. 2004;171(5):466-72.
            N Engl J Med. 2005;353(23):2433-41.
            N Engl J Med. 2005;353(23):2442-9.

欧米で知らない内科医はいないだろう。

というわけで、日本の医師も知っておくべき必要がある。
CD027は、具体的には、
BI(REA型別)/NAP1(PFGE型別)/ 027(PCR ribotyping型別)
であり、トキシンAおよびBの産生量が多いとされている。
また、大事な事項だが、
Binary toxin(actin-specific ADP-ribosyltransferase)を産生する。
ゆえに、感染症を発症すると従来型のC. difficile による感染症と比べ、
重症な経過をたどり、死亡率が極端に高くなるといわれている。
CD027は、シプロフロキサシンに加え、ガチフロキサシンや
モキシフロキサシンなどのフルオロキノロンにも耐性を獲得しており、
これらフルオロキノロンの投与が本菌の選択因子や腸炎誘因になりうる。

by otowelt | 2010-05-31 17:19 | 感染症全般

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