ASCO 2010速報:高齢NSCLCには単剤抗癌剤よりCBDCA+PTXの方がOSが良い

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OSに差の出たphaseIII試験なので、今後の高齢者肺癌治療は
大きく変わることだろう。日本はどちらかといえば、年齢別で抗癌剤を
使い分ける歴史があり、欧米はPS別で抗癌剤を使い分ける歴史がある。
そのため、もともと年齢をそこまで重要視していなかった
oncologistにとってはたいした試験ではないかもしれないが…

Paclitaxel and carboplatin combo increases survival in advanced lung cancer in elderly

70歳以上の高齢者の進行NSCLCにおける、パクリタキセルと
カルボプラチンの併用と、単剤使用の多施設共同比較phaseIII試験が
おこなわれ、結果がASCO2010で発表された。

高齢者は基本的に白金製剤を用いない治療を行う。
しかしながら、この結果は高齢者化学療法の根底を変えるものである。

この臨床試験は、2005年から2009年にかけてフランスの62施設で施行。
70~89歳のNSCLC患者520人で、カルボプラチン+パクリタキセル群と
単剤化学療法(GEMあるいはVNB)に割り付けた。
この試験は、明らかに前者の併用群の方がOSがよかったため早期に試験終了
となった。(10.4ヵ月 VS 6.2ヵ月) また、PFSも6.3ヵ月 VS 3.2ヵ月と
2倍の差がみられた。毒性プロファイルも問題なかったが、好中球減少症が
多かった。(47.8% vs. 12.2%)

by otowelt | 2010-06-08 12:29 | 肺癌・その他腫瘍

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