スペインにおけるリネゾリド耐性黄色ブドウ球菌(LRSA)のアウトブレイク

LRSAについてはCIDからも報告されている。以前取り上げた。
リネゾリド耐性ブドウ球菌のアウトブレイク

今回はJAMAからの報告。
スペインの1000床規模の教育病院のICUにおけるアウトブレイク例。

Clinical Outbreak of Linezolid-Resistant Staphylococcus aureus in an Intensive Care Unit
JAMA. 2010;303(22):2260-2264.


2008年の4月13日から6月26日までの間で、12のLRSA患者が同定された。
6人がVAP、3人が菌血症を起こした。分離したLRSAは、
ST合剤、グリコペプチド、チゲサイクリン、ダプトマイシンに感受性を有していた。

linezolid は標的である細菌の23S rRNA の変異により耐性を獲得するが、
最近、プラスミド媒介性のcfr 遺伝子保有株も報告されており、
その遺伝子産物Cfr は、細菌の23S rRNA をメチル化することで、
linezolid に対する耐性を付与するとされている。

by otowelt | 2010-06-14 08:24 | 感染症全般

<< 血液培養各論 原発不明癌診療ガイドライン20... >>