末期腎不全SCLC患者へのCAPDと化学療法の併用

INTERNAL MEDICINEからの症例報告だが、
個人的に興味深かったので。

Successful chemotherapy for small-cell lung cancer in an elderly patient undergoing continuous ambulatory peritoneal dialysis.
Intern Med 2010;49:1179-1183


高齢者のSCLC、特に末期腎不全を合併した症例に対する化学療法は確立
されていない。CAPD施行中の高齢SCLC患者において化学放射線療法が
奏効した最初の症例を報告する。

症例はLD-SCLCと診断されたCAPD施行中の77歳の日本人男性、
カルボプラチン240mg/m(2)、day 1+エトポシド40mg/m(2)、day 1、3
による化学療法を1ヵ月ごと4サイクル施行。
患者は他の日は通常のCAPDを継続しながら、day 1と3に追加の血液透析を施行。
化学療法に引き続き、総線量45Gyの過分割放射線療法を施行したところ
SCLCのCRが得られた。薬物動態の検討では、カルボプラチンのAUCが
最初の3サイクルで3.41から4.88mg.min/mLに徐々に上昇したが、
エトポシドではこうしたAUCの上昇はなかった。カルボプラチンのAUCの上昇は
化学療法に伴う腎機能の悪化を反映したものと考えられる。
カルボプラチンの減量とAUCの修正を行なったが、患者は輸血と追加の投与量
減量を要するgrade 3~4の血液毒性を発症した。患者は診断から
19ヵ月後SCLCの再発により死亡。

by otowelt | 2010-07-13 11:43 | 肺癌・その他腫瘍

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