塵肺は粉塵曝露がない状態でも初期10年で悪化しうる

INTERNAL MEDICINEから塵肺の論文。
塵肺の論文は多くないので、非常に目を引く。

Progression of Pneumoconiosis in Coal Miners after Cessation of Dust Exposure: A Longitudinal Study Based on Periodic Chest X-ray Examinations in Hokkaido, Japan
Inter Med 49: 1949-1956, 2010


背景:
 炭鉱夫を引退した塵肺患者において、10年以上追跡したスタディは日本にはない。

方法:
 レトロスペクティブに1091人のレントゲンによる塵肺診断の患者を
 1985年から2005年まで北海道で調べた。

結果:
 10年間207人(19%)が、20年間85人(8%) が登録できた。
 207人のうち62%、85人のうち29%がその間に塵肺の進行を認めた
 ILOカテゴリー1の31%、カテゴリー2の55%が10年間に複雑性の塵肺へ
 進展し、カテゴリー1および2の6%が20年間に同様の経過をたどった。

結論:
 塵肺は粉塵曝露がない状態でも初期10年で悪化しうる。

by otowelt | 2010-09-15 09:29 | びまん性肺疾患

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