COPD増悪は、COPDそのものの重症度より過去に増悪既往の方が規定因子

Susceptibility to Exacerbation in Chronic Obstructive Pulmonary Disease
N Engl J Med 2010; 363:1128-1138


背景:
 COPDでは急性増悪が重要である。しかしながら、その頻度や
 決定因子についてはよくわかっていない。大規模な観察コホート集団において
 COPDには、重症度とは独立した、増悪するための
 ”型”(phenotype of COPD)が存在するという仮説を検証した。

方法:
 Evaluation of COPD Longitudinally to Identify Predictive
 Surrogate Endpoints:ECLIPSE試験に登録された患者2138人を対象。
 増悪の頻度やさまざまな因子との関連を解析。増悪は、
 医療提供者により抗菌薬ないしはステロイド・あるいはその両方が処方された
 イベント、もしくは入院の原因となったイベント(重度の増悪)と定義。
 3年間観察した。

結果:
 重症度が上昇するにつれて増悪の頻度は上昇した。調査1年目の増悪発生率は
 GOLDII 期のCOPD1例あたり0.85、III期1.34、IV期2.00。全体で増悪は
 II 期22%、III期33%、IV期47%で高頻度であった。
 いずれの病期においても、増悪を予測する唯一の強因子は、”増悪の既往”。
 phenotypeは、より重度の疾患や過去の増悪と関連していた。

結論:
 COPDの重症度が進行するにつれて増悪の頻度は上昇するが、
 発生率は独立した感受性のphenotype(型)を反映している。
 

by otowelt | 2010-09-20 09:15 | 気管支喘息・COPD

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