BAL中ガラクトマンナンは侵襲性アスペルギルス症の診断に有用
2010年 10月 06日
CHESTから。
侵襲性アスペルギルス症の診断において、
BAL中のガラクトマンナンを測定した場合の感度・特異度についてのメタアナリシス。
統計学の知識がついていけてないので、それなりに訳してみたが…。
Accuracy of BAL Galactomannan in Diagnosing Invasive Aspergillosis. A Bivariate Metaanalysis and Systematic Review
CHEST October 2010 vol. 138 no. 4 817-824
背景:
血清ガラクトマンナン(GM)アッセイは、侵襲性アスペルギローシス(IA)の
診断に有用であるが、BAL中におけるGMアッセイについてはよくわかっていない。
そこでわれわれは、IA診断におけるBAL中GMについてoverallの精度acuracyを
調べるためメタアナリシスを実施した。
方法:
英語文献システマティックレビューにより、感度、特異度、陽性尤度比、
陰性尤度比をIAにおけるBAL-GMでメタアナリシスを用いて算出した。
階層別サマリーRCO曲線(SROC) が用いられた。
潜在的なスタディ間の不均一性はサブグループ解析により探索された。
結果:
12のレポート、13のスタディが基準に合致した。
BAL中のGMアッセイを確定あるいはほぼ確定のIAにおいて施行した場合
感度0.90(95% CI, 0.79-0.96)、特異度0.94 (95% CI, 0.90-0.96)、
陽性尤度比14.87 (95% CI, 8.89-24.90)、
陰性尤度比0.10 (95% CI, 0.04-0.24)であった。
確定IAに限ると、感度0.94 (95% CI, 0.86-0.98)、
特異度0.79 (95% CI, 0.68-0.86)、陽性尤度比4.41 (95% CI, 2.87-6.77)、
陰性尤度比0.07 (95% CI, 0.03-0.09)であった。 結論:
BAL中GMは、確定あるいはほぼ確定IAにおいて感度・特異度が高かった。
BAL中GMを測定することはIA診断に有用と考えられる。
侵襲性アスペルギルス症の診断において、
BAL中のガラクトマンナンを測定した場合の感度・特異度についてのメタアナリシス。
統計学の知識がついていけてないので、それなりに訳してみたが…。
Accuracy of BAL Galactomannan in Diagnosing Invasive Aspergillosis. A Bivariate Metaanalysis and Systematic Review
CHEST October 2010 vol. 138 no. 4 817-824
背景:
血清ガラクトマンナン(GM)アッセイは、侵襲性アスペルギローシス(IA)の
診断に有用であるが、BAL中におけるGMアッセイについてはよくわかっていない。
そこでわれわれは、IA診断におけるBAL中GMについてoverallの精度acuracyを
調べるためメタアナリシスを実施した。
方法:
英語文献システマティックレビューにより、感度、特異度、陽性尤度比、
陰性尤度比をIAにおけるBAL-GMでメタアナリシスを用いて算出した。
階層別サマリーRCO曲線(SROC) が用いられた。
潜在的なスタディ間の不均一性はサブグループ解析により探索された。
結果:
12のレポート、13のスタディが基準に合致した。
BAL中のGMアッセイを確定あるいはほぼ確定のIAにおいて施行した場合
感度0.90(95% CI, 0.79-0.96)、特異度0.94 (95% CI, 0.90-0.96)、
陽性尤度比14.87 (95% CI, 8.89-24.90)、
陰性尤度比0.10 (95% CI, 0.04-0.24)であった。
確定IAに限ると、感度0.94 (95% CI, 0.86-0.98)、
特異度0.79 (95% CI, 0.68-0.86)、陽性尤度比4.41 (95% CI, 2.87-6.77)、
陰性尤度比0.07 (95% CI, 0.03-0.09)であった。
BAL中GMは、確定あるいはほぼ確定IAにおいて感度・特異度が高かった。
BAL中GMを測定することはIA診断に有用と考えられる。
by otowelt
| 2010-10-06 15:26
| 感染症全般