東アジアの非喫煙者腺癌における遺伝子変異の頻度

Lung Adenocarcinoma From East Asian Never-Smokers Is a Disease Largely Defined by Targetable Oncogenic Mutant Kinases
JCO.2010.29.6038


目的:
 東アジアにおける非喫煙者の肺腺癌患者がどのような
 癌関連driver mutationを持っているか解析する。

患者および方法:
 生涯で100本未満の喫煙歴の肺腺癌の手術症例52例を解析。
 中国上海のFudan大学で実施。
 解析された遺伝子はEGFR, KRAS, NRAS, HRAS, HER2, BRAF, ALK, PIK3CA
 TP53, LKB1であった。

結果:
 EGFR陽性が41/52(78.8%)、EML4-ALK陽性が3/52(5.8%)、
 HER2陽性が2/52(3.8%)、KRAS陽性が1/52(1.9%)、BRAF・NRAS・
 HRAS・LKB1陽性はいなかった。
 どの遺伝子変異も持っていなかった5人(9.6%)は全員女性だった。
 PIK3CA陽性が52人中4人に見つかり、その全てがEGFR陽性であった。
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結論:
 東アジアの非喫煙者腺癌の集団の中で、多数の遺伝子変異を同時に解析した
 初めての試験である。多くの症例で、現在遺伝子変異に対するターゲット薬剤
 (EGFR、HER2、ALK)が有効に使える可能性があるため
 こういった患者では変異を測定すべきではないかと考えられる。

by otowelt | 2010-10-07 17:35 | 肺癌・その他腫瘍

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