Lactobacillus rhamnosus GG株はVAP予防に有用

プロバイオティクスがVAP予防に有用であるというメタアナリシスが
Crit Care Medに2010年3月に出ているが、
Impact of the administration of probiotics on the incidence of ventilator-associated pneumonia: A meta-analysis of randomized controlled trials
Critical Care Medicine: March 2010 - Volume 38 - Issue 3 - pp 954-962

具体的にどのプロバイオティクスが良いのかという検証は
まだなされておらず、その”詰め”のスタディが出始めている。

AJRCCMからLactobacillus rhamnosus GG株がよかったという論文が出た。
たぶん一番有名なプロバイオティクスなので、なんとも感想の述べようがないが…。
世間的には、L・カゼイ・シロタ株の方が有名かもしれない。(笑)
個人的には乳酸菌を入れてても、VAPは起こる人には起こると思っている。

Probiotic Prophylaxis of Ventilator-associated Pneumonia. A Blinded, Randomized, Controlled Trial.
Am J Respir Crit Care Med Vol 182. pp 1058–1064, 2010


プロスペクティブランダム化二重盲検プラセボ対照試験で
146人の人工呼吸器患者でVAPのハイリスクにある患者を登録。
68人のプロバイオティクス群と、70人のイヌリンベースのプラセボ群に
割りつけられた。
その結果、乳酸菌(Lactobacillus)を投与された患者が
プラセボに比べて微生物学的にVAPになりにくいという結果になった。
(40.0 vs. 19.1%;P =0.007)
そのため、VAPによる抗菌薬投与の処方日数も少なかった。
(8.6±10.3 vs. 5.6 ±7.8 d; P=0.05)
C.difficile関連下痢も少なかった(2.1±4.8 SD d vs. 0.5 ±2.3 d; P=0.02)。
e0156318_18395933.jpg
上がプロバイオティクス、下がプラセボ。

by otowelt | 2010-10-19 00:26 | 集中治療

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