ESMO2010:EGFR遺伝子変異陽性のNSCLCのファーストラインにおいてエルロチニブが有意にPFSを延長

e0156318_937312.jpg


肺癌分野において、最も今回のESMOで注目を集めていた報告の1つである。
ファーストラインEGFR-TKIの臨床試験として、OPTIMAL試験
という名前は呼吸器内科医であれば耳にしたことがあると思う。


背景および方法:
 OPTIMAL試験は、ケモナイーヴのEGFR陽性のNSCLC患者を対象に、
 エルロチニブを毎日150mg投与する群と、3週間を1サイクルとして
 GEM1000mgを1・8日目、CBDCA AUC5を1日目に投与することを
 4サイクルまで行う群に分けて行われた。プライマリエンドポイントはPFS。

結果:
 549人の患者がスクリーニング、EGFR変異陽性のうちexon19deletionもしくは
 exon21 L858Rの患者を抽出、82人がエルロチニブ群、72人がCBDCA+GEM群に
 割り付けられた。
 エルロチニブ群のPFS中央値は13.1ヵ月、CBDCA+GEM群では4.6ヵ月であった
 (HR0.16 95%CI0.10-0.26、p<0.0001)。
 RRはエルロチニブ群83%(CR2%、PR81%)、CBDCA+GEM群で
 36%(CR0%、PR36%)であった(p<0.0001)。
 DCR=CR+PR+SDはエルロチニブ群が96%、CBDCA+GEM群が82%
 であった(p=0.002)。
 OSは現在解析中。
 安全性についてもエルロチニブの方が副作用が少なかった。

結論:
 EGFR遺伝子変異陽性のNSCLCのファーストラインにおいて、
 エルロチニブが有意にPFSを延長した。

by otowelt | 2010-10-21 15:21 | 肺癌・その他腫瘍

<< ESMO2010:ファーストラ... ESMO2010:BIBW29... >>