細菌感染はウイルスと同等の小児喘息発作リスクを有する

月始めにしか論文が発表されないので、
月末は読む論文が少ない。

ウイルスと小児喘息の関連は有名である。
・Role of respiratory viruses in acute upper and lower respiratory tract illness in the first year of life: a birth cohort study. Pediatr Infect Dis J 2006;25:680-6.
・Community study of role of viral infections in exacerbations of asthma in 9-11 year old children. BMJ 1995;310:1225-9.
・Rhinovirus illnesses during infancy predict subsequent childhood wheezing. J Allergy Clin Immunol 2005;116:571-7.


ただ、細菌についてはよくわかっていなかったが、
BMJの報告で、ウイルスと同じくらいの増悪因子であることがわかった。

Association of bacteria and viruses with wheezy episodes in young children: prospective birth cohort study. BMJ. 2010 Oct 4;341:c4978. doi: 10.1136/bmj.c4978.

背景:
 コペンハーゲンで喘息の母親から生まれた411例を追跡調査している
 ”コペンハーゲン前向き小児喘息研究”の被験児を対象にした。
 
方法:
 プライマリエンドポイントは、喘鳴発作時の気道に認められた細菌・ウイルスの
 頻度と、定期通院時に呼吸器症状が伴わなかった頻度。
 
結果:
 細菌は361人984検体で解析。ウイルスは299人844検体。
 喘鳴発作は、細菌感染、ウイルス感染いずれとも関連が認められた。
 細菌感染のORは2.9(95%CI1.9~4.3、P<0.001)、ウイルス感染のORは
 2.8(95%CI1.7~4.4、P<0.001)で、それぞれの関連は相互に独立。
e0156318_9554328.jpg
結論:
 細菌感染はウイルスと同等の小児喘息発作リスクを有する

by otowelt | 2010-10-26 09:55 | 気管支喘息・COPD

<< 進行NSCLCにおけるダサチニ... ESMO2010:ファーストラ... >>