NSCLCにおいて、パクリタキセル+ビノレルビンはパクリタキセル+ゲムシタビンに劣勢

Paclitaxel and gemcitabine versus paclitaxel and vinorelbine in patients with advanced non-small-cell lung cancer.A phase III study of the Hellenic Cooperative Oncology Group(HeCOG)
Ann Oncol 2010 Sep 29(Epub ahead of print)


背景:
 パクリタキセルとビノレルビンの併用は、in vitroで細胞傷害作用を
 増強することがわかっており、I・II相試験において臨床効果もある。
 
方法:
 切除不能NSCLCを対象に本併用療法を
 パクリタキセル+ゲムシタビンレジメンと前向きに比較。
 化学療法歴のないStage IIIbwet~IV NSCLCでPS 0~1の患者を
 パクリタキセル200mg/m(2)、day 1+ゲムシタビン 1g/m(2)、day 1、8
 を3週毎(A群)または
 パクリタキセル80mg/m(2)+ビノレルビン22.5mg/m(2)、day 1、8、15
 を4週毎(B群)に無作為に割りつけた。
 
結果:
 415例中398例(A群196例、B群202例)がITT解析対象となった。
 PFSはA群5.0ヵ月(95%CI 4.3-5.6)、B群4.4ヵ月(95%CI 3.7-5.2)
 だった(p=0.365)。OS中央値はA群11.1ヵ月(95%CI 9.2-13.0)、
 B群8.6ヵ月(95%CI 7.0-10.2)であった(p=0.147)。
 Grade 3~4の好中球減少と白血球減少がB群に多くみられ(いずれもp<0.001)
 B群でFNと重症感染症が多かった(それぞれp<0.001、p=0.029)。
 RR、PFSおよびOSは2群に差はなかったが、毒性はB群で有意に強く、
 パクリタキセル+ビノレルビン併用療法は以後の検討の意義はない。
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結論:
 パクリタキセル+ビノレルビン併用療法は、パクリタキセル+ゲムシタビン
 併用療法と生存は同等だが毒性が強くすすめられない。

by otowelt | 2010-11-01 17:27 | 肺癌・その他腫瘍

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