悪性胸膜中皮腫において血清Ang-1は診断および予後に有用である可能性

悪性胸膜中皮腫の論文。
アブストラクトがなんか変わった書き方だった。

A novel clinical role for angiopoietin-1 in malignant pleural mesothelioma
Eur Respir J 2010; 36: 1099–1105


背景・方法・結果:
 悪性胸膜中皮腫は、アスベスト曝露に関連する
 進行性の悪性腫瘍であり、治療反応性に乏しい。そのため、この
 診断はとても重要となる。われわれは、以前アンジオポエチン(Ang)1
 が ブレオマイシン肺線維症に関与していることを報告した。
 ここで、われわれはAng-1が悪性胸膜中皮腫細胞の発生
 (肺の線維化と発生が類似している)に関与することをin vitroにつきとめた。
 60人の悪性胸膜中皮腫患者と42人のアスベスト曝露あるが非悪性患者の
 合計102人で検証した。アスベスト曝露があっても中皮腫を発生していない
 この42人のコントロール群と比較して、悪性胸膜中皮腫において、
 血清Ang-1レベルが有意に高いことがわかった。
 特に進行期の中皮腫においては、早期の中皮腫よりも血清Ang-1が
 高い値であった。また、このAng-1は生存と関連していることがわかった。
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結論:
 血清Ang-1は、悪性胸膜中皮腫の発生と成長に関連し
 なおかつ血清濃度は予後因子となりうる可能性がある。

by otowelt | 2010-11-07 23:58 | 肺癌・その他腫瘍

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