ペンシルヴァニア大学の呼吸集中治療フェローからのおすすめ文献

AJRCCMから論文チョイスの論文が出ることがよくあるが、
的を射ているので、個人的には結構好きである。

Recommended Reading from the University of Pennsylvania Pulmonary and Critical Care Fellows
~ペンシルヴァニア大学の呼吸集中治療フェローからのおすすめ文献~
Am. J. Respir. Crit. Care Med. 2010; 182: 1330-1331


1.The Idiopathic Pulmonary Fibrosis Clinical Research Network. A controlled trial of sildenafil in advanced idiopathic pulmonary fibrosis.
N Engl J Med (e-published at www.nejm.org on May 18, 2010)

シナデルフィルをIPFに用いた有名な試験である。
しかしながら、これはネガティブスタディである。
ただ、セカンダリエンドポイントの症状寛解などに有益であった
可能性があるため、今後の臨床試験を待ちたいところである。

2.Extended valganciclovir prophylaxis to prevent cytomegalovirus after lung transplantation.
Ann Intern Med 2010;152:761–769.

このスタディのプラリマリエンドポイントはCMVend-organ diseaseである。
12ヵ月の拡大予防群の方が、予防効果は高かった。
ただ、BOSへの影響などについてはこのスタディからは不明である。

3.American Heart Association National Registry of Cardiopulmonary Resuscitation (NRCPR) Investigators. Racial Differences in Survival After In-Hospital Cardiac Arrest.
JAMA 2009;16:1195–1201.

CPAにおける生存率の人種差についての論文である。
その結果、黒人の方が白人より低かったことは有名である
(25.2 vs.37.4%; relative risk, 0.73; 95% CI, 0.67–0.79)。
limitationについて数々挙げられているので、こういった論文が
あったことだけでも知っておく程度でよいと思う。

4.Survival after bilateral versus single-lung transplantation for idiopathic pulmonary fibrosis.
Ann Intern Med 2009;151:767–774.

IPFに対して両側あるいは片側肺移植を行った場合の臨床的な差について
論じている論文である。死亡率については、現在の移植技術であれば
両側でも片側でも差はないとされている。

by otowelt | 2010-11-22 12:13 | 集中治療

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