接触隔離が患者ケアの多くの面においてネガティブな影響を与える

Adverse effects of isolation in hospitalised patients: a systematic review
Journal of Hospital Infection (2010) 76, 97-102


背景:
 病院において、多剤耐性菌の保菌・感染がある患者に
 接触隔離などの感染予防策を適用することが推奨されている。
 接触隔離は感染制御に必要だが、近年患者への悪影響も指摘されている。

方法:
 接触隔離が患者の心理的・身体的問題の原因になるかを検証するため、
 システマティックレビューを実施。対象とした研究は、以下の2点とした。
 1.入院患者が医学的適応のため隔離予防策の対象となっているもの
 2.隔離に関連する何らかの有害事象を評価しているもの
 
結果:
 隔離が患者の心理的健康状態、満足感、安全、または医療従事者が
 直接的な患者のケアに費やす時間に与える影響を報告している16の研究が
 選択された。多くの研究では、隔離患者は抑うつ、不安、怒りのスコアが
 高いなど、患者の心理的健康状態および行動に対するネガティブな影響が
 みられていた。一部の研究では、医療従事者が隔離患者に費やす
 時間が通常より少なかった。患者の安全は隔離によってネガティブな影響を
 受け、支持療法が無効となるような有害事象の発現が8倍増加。

結論:
 接触隔離が患者ケアの多くの面においてネガティブな影響を与える。

by otowelt | 2010-12-12 08:01 | 感染症全般

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