LETS試験:進行NSCLCに対してCBDCA+S-1はCBDCA+PTXに非劣性

11月に出たのに、読めてなかった論文。
LETS(Lung cancer Evaluation of TS-1)試験として有名である。
パクリタキセルによる副作用がないこと、点滴時間が少ないことなどから
外来化学療法の選択肢としてCBDCA+TS-1は有効であると考えられている。
血小板減少の有害事象がやや多くみられている点は覚えておきたい。

Phase III trial comparing oral S-1 plus carboplatin with paclitaxel plus carboplatin in chemotherapy-naive patients with advanced non-small-cell lung cancer:results of a West Japan Oncology Group study.
JCO November 15, 2010


背景:
 この多施設ランダム化第III相試験の目的は、進行非小細胞肺癌(NSCLC)の
 1st-lineでカルボプラチンと経口フッ化ピリミジン誘導体S-1の併用がOSで
 カルボプラチン+パクリタキセルに対し非劣性を示すかを検討することである。

方法:
 564例を
 CBDCA(AUC 5)day 1+S-1(40mg/m2、1日2回)day 1~14
 またはCBDCA(AUC 6)+PTX(200mg/m2)day 1、21日毎
 にランダムに割りつけ。

結果:
 中間解析において、O’Brien-Flemingの有意境界値である0.0080を超え、OSで
 CBDCA+S-1のCBDCA+PTXに対する非劣性が確認された(HR 0.928;
 99.2%CI 0.671-1.283)。OS中央値はCBDCA+S-1群15.2ヵ月、
 CBDCA+PTX群13.3ヵ月、1年生存率はそれぞれ57.3%と55.5%であった。
 CBDCA+PTX群ではgrade 3~4の白血球減少・好中球減少、発熱性好中球減少、
 脱毛、神経障害が多く、CBDCA+S-1群では血小板減少、嘔気・嘔吐、下痢が多かった。
 CBDCA+S-1群ではCBDCA+PTX群に比べ投与の遅れが有意に多くみられた。
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結論:
 進行NSCLC患者において、経口S-1とカルボプラチンの併用は
 カルボプラチン+パクリタキセルに対しOSで非劣性で、有効な治療選択肢になりうる。

by otowelt | 2010-12-16 06:38 | 肺癌・その他腫瘍

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