アレルギー性喘息患者にオマリズマブを加えることの安全性についてのシステマティックレビュー

難治性喘息患者が多いので、ゾレアはたまに処方する。
FDA、6-11歳小児への使用を承認すべきでないとしている。
・Treatment of childhood asthma with anti-immunoglobulin E antibody (omalizumab). Pediatrics. 2001 ; 108 (2): E36.
・Omalizumab for the treatment of exacerbations in children with inadequately controlled allergic (IgE-mediated) asthma. J Allergy Clin Immunol. 2009 ; 124 (6): 1210 - 1216.


CHESTから、小児から成人までを含んだシステマティックレビュー。

Effi cacy and Safety of Subcutaneous Omalizumab vs Placebo as Add-on Therapy to Corticosteroids for Children and Adults With Asthma.A Systematic Review
CHEST 2011; 139(1):28–35


背景:
 オマリズマブは、重症のアレルギー性喘息において使用される
 ヒト化抗ヒトIgEモノクローナル抗体である。マリズマブは免疫に作用する薬剤であるため
 その安全性については注目されてきた。

方法:
 オマリズマブの皮下注をステロイド治療に加えることの安全性について
 プラセボと比較した臨床試験のシステマティックレビューを作成する。
 このレビューのプライマリアウトカムは、喘息発作におけるステロイド使用の減少とする。
 セカンダリアウトカムは、呼吸機能、レスキュー屯服使用、喘息症状、健康関連QOL、
 副作用とする。

結果:
 8の臨床試験、3428の参加者が選択基準に該当した。
 ステロイドを減量する過程において、プラセボと比べると
 オマリズマブ群はより完全な形で減量をおこなうことができた。
 (relative risk [RR] =1.80; 95% CI,1.42-2.28; P= .00001)
 オマリズマブを使用した患者は安定期後の喘息発作のリスクを減らし
 (RR=0.57; 95% CI, 0.48-0.66; P=.0001)
 ステロイド調整中においてもそのリスクを減らした
 (RR=0.55; 95% CI, 0.47-0.64; P=.0001)。
 post-hoc検定では、この効果は治療期間や年齢、喘息重症度、バイアスリスクとは
 独立していた。重篤な副作用の頻度は両群とも同等であった(3.8% vs 5.3%)。
 しかしながら、注射部位の反応は、オマリズマブ群で有意に多かった
 (19.9% vs 13.2%)。
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結論:
 中等症から重症のアレルギー性喘息患者においてオマリズマブを
 加えることの安全性は容認できる。

by otowelt | 2011-01-06 13:00 | 気管支喘息・COPD

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