SCLCセカンドラインにおいてamrubicinはtopotecanよりORRが高い

小細胞肺癌の化学療法でトポテカンを使用することもあるが、
正直あまりガツンと効いたことがなく、アムルビシンの切れ味の方が
よい印象を持っている。
Topotecan versus cyclophosphamide, doxorubicin, and vincristine for the treatment of recurrent smallcell lung cancer. J Clin Oncol 17:658-667, 1999

本文中にも書いてあるが、「日本の論文ばっかりやないけ」ということもあり
この論文が組まれた経緯があるようだ。

Randomized Phase II Trial of Single-Agent Amrubicin or Topotecan as Second-Line Treatment in Patients With Small-Cell Lung Cancer Sensitive to First-Line Platinum-Based Chemotherapy
JCO January 20, 2011 vol. 29 no. 3 287-293


目的:
 このphase II試験は、amrubicinとトポテカンをファーストライン感受性であった
 小細胞肺癌(SCLC)に用いることの安全性と効果を評価するものである。

患者および方法:
 患者は2:1にamrubicin (40 mg/m2/d 5分でIV、day1-3、21日ごと)あるいは
 topotecan (1.5 mg/m2/d 30分でIV、day1-5、21日ごと)に割りつけられた。
 プライマリエンドポイントはアムルビシンのoverall response rate (ORR)、
 セカンダリエンドポイントはtime to progression、progression-free survival
 (PFS)中央値、overall survival (OS)中央値とした。

結果:
 76人の患者が登録し、50人がamrubicin、26人がtopotecanにランダムに割り付け。
 amrubicin治療は、topotecanよりもORRが高かった(44%v15%; P=.021)。
 PFS中央値、OS中央値はamrubicinで4.5ヶ月、9.2ヶ月であり
 topotecanで3.3ヶ月、7.6ヶ月であった。
 忍容性は両群とも同等であった。しかしながら、grade3以上の好中球減少および
 血小板減少はtopotecan群においてより多くみられた
 (好中球減少:78%v61%、血小板減少:61%v39%)。
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結論:
 amrubicinは、ファーストライン感受性のSCLCにおいて
 ORR44%であり、topotecanのORR15%よりも高い治療効果を有する可能性がある。
 安全性プロファイルについては両群とも同等であるが、grade3以上の好中球減少と
 血小板減少はtopotecanにおいてより多くみられた。

by otowelt | 2011-01-20 20:17 | 肺癌・その他腫瘍

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