院外CPAではVFまたはpulseless VTが多い

AEDを公共の場で普及させる上で、かなり重要な試験である。
大阪とコペンハーゲンでも同様の結果が出たことがある。
・Outcome and characteristics of out-ofhospital cardiac arrest according to location
of arrest: a report from a large-scale, population-based study in Osaka, Japan. Resuscitation 2006;69:221-8.
・Differences between out-of-hospital cardiac arrest in residential and public locations and implications for public-access defibrillation. Circulation 2010;122:623-30.


NEJMから。

Ventricular Tachyarrhythmias after Cardiac Arrest in Public versus at Home
N Engl J Med 2011;364:313-21.


背景:
 院外における心停止後、最初に記録される心拍異常としてVFまたは
 pulseless VTが発生する率は、予想以上に低下してきている。
 これは、一般市民によるAEDが普及していることから、VFまたはpulseless VT
 が公共の場での心停止が発生した場合に、頻繁にみられる心拍異常である
 可能性が示唆される。

方法:
 2005年~2007年に、北アメリカの10地域の成人を対象とした
 院外心停止に関する前向きコホート研究をおこなった。
 VFまたはpulseless VT発生率と生存退院率を、心停止が
 自宅で発生した場合と公共の場で発生した場合とで比較。

結果:
 12930の院外心停止のうち、2042が公共の場で発生し、9564が自宅発生。
 自宅で発生した場合のVFまたはpulseless VT発生率は、救急隊員が
 心停止を目撃した場合は25%、一般市民が心停止を目撃した場合35%、
 一般市民がAEDを使用した場合は36%。公共の場で発生した場合は、
 上記はそれぞれ38%,60%,79%。公共の場で発生した場合、
 最初にVFまたはpulseless VTがみられる補正ORは、自宅で発生した場合と
 比べると、一般市民が心停止を目撃した場合は2.28であり
 (95%CI 1.96~2.66,P<0.001)、一般市民がAED を使用した場合は
 4.48(95% CI 2.23~8.97,P<0.001)であった。生存退院率は
 心停止が公共の場で発生し一般市民がAEDを使用した場合34%であったが、
 自宅で発生した場合は12%(補正OR2.49,95% CI 1.03~5.99,P=0.04)。
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結論:
 院外心停止が誰によって目撃されたかどうか、また一般市民により
 AEDが使用されたかどうかを問わず、最初にVFまたはpulseless VTが
 みられる心停止の割合は、発生場所が公共の場の方が自宅よりもかなり高い。

by otowelt | 2011-01-30 06:01 | 救急

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