血清プロカルシトニンは、市中肺炎と肺結核の鑑別に有用

ERJから、プロカルシトニンを用いて
市中肺炎と結核を判別する方法が報告されていた。
ERJの論文を読んで、ついにプロカルシトニンも結核のスタディにまで・・・。
と思ったが、過去にいくつかスタディがあるらしい。
・Procalcitonin as a diagnostic tool in lower respiratory tract infections and tuberculosis. Eur Respir J 2003; 21: 939–943.
・Role of C-reactive protein and procalcitonin in differentiation of tuberculosis from bacterial community acquired pneumonia. Korean J Intern Med 2009; 24: 337–342.
・Procalcitonin and Creactive protein levels in HIV-positive subjects with tuberculosis and pneumonia. Eur Respir J 2005; 25: 688–692.
・The predictive value of serum procalcitonin levels in adult patients with active pulmonary tuberculosis. Jpn J Infect Dis 2006; 59: 164–167.


肺結核を鑑別しなければならないとき、を想定してみたのだが
プロカルシトニンを本当に用いる必要があるだろうか?
塗沫で陽性ならすぐTBとして結核病棟に入院していただくし、
鑑別不可能な塗沫陰性例の場合、急ぐ必要はあまりないだろうし
クオンティフェロンなどがあるのだから診断可能だと思うのだが・・・。
プロカルシトニンは、あくまで補助的な使用???

Usefulness of serum procalcitonin levels in pulmonary tuberculosis
Eur Respir J 2011; 37: 371–375


背景および方法:
 HIV陰性の肺結核において、プロカルシトニン(PCT)値のデータは少ない。
 われわれは、肺結核(PTB)あるいは市中肺炎(CAP)と診断された連続患者で
 PTBを予測する因子としてPCTを検証した。

結果:
 102のPTB患者、62のCAP患者、34の健康なボランティアが登録された。
 PTB患者における血清PCTは、CAP患者よりも有意に低かった。
 (mean±SD 0.21±0.49 versus 4.10±8.68 ng/mL; p<0.0001)
 ROC曲線によれば、血清PCTはPTBとCAPを区別する適切なマーカーである。
 (area under the curve 0.866)
 PTB患者で0.5 ng/mL以上(正常カットオフ値)のとき、
 有意に生存が0.5 ng/mL未満のときよりも低かった。
e0156318_22355169.jpg
結論:
 血清PCTは、HIV陰性PTB患者では習慣的に上昇せず、
 PTBとCAPの鑑別には有用なバイオマーカーである。
 血清PCTが正常域外のとき、PTBの予後不良因子である。

by otowelt | 2011-02-02 22:45 | 感染症全般

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