敗血症において、血清L-アルギニンは外傷や手術がなくても低い

敗血症、外傷、手術後などに血清アルギニン値が低いことが知られている。
ただ、おのおのの独立性については疑問視されており、メタアナリシスが
待たれていた経緯がある。難しすぎてあまり読んでいないが、
どうやら”敗血症時にはやはり血清アルギニン値は低い”らしい。

Is plasma arginine concentration decreased in patients with sepsis? A systematic review and meta-analysis
Critical Care Medicine: February 2011 - Volume 39 - Issue 2 - pp 380-385


背景:
 L-アルギニンは敗血症における免疫あるいは血管機能にとって重要な役割を
 果たす必須アミノ酸である。L-アルギニンの血清濃度は、外傷あるいは手術後
 に減少するが、敗血症患者において正常なのか減少しているのかは
 報告がまちまちである。

方法:
 MEDLINE、EMBASEの電子データベースをMeSH用語
 "アルギニン"、"アミノ酸"、"敗血症"のキーワードを用いて検索し
 敗血症におけるヒトの血清アルギニン濃度についての記載がある試験を
 本メタアナリシスへ組み込んだ。外傷あるいは手術の有無によって
 試験をグループ化した。

結果:
 われわれは285の引用をみつけ、その中で16が基準を満たし、10が
 解析に妥当と判断された。血清アルギニン濃度は敗血症患者において
 対照群と比較して低かった。(術後敗血症の3/4、外傷後敗血症の1/4、
 内科敗血症の8/8)。平均血清L-アルギニン濃度は33.9 μmol/L
 (95% CI 41.2–26.6)であり、非敗血症に比べて有意に低かった
 (p < .001)。
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結論:
 血清L-アルギニンは敗血症において、外傷や手術がなくとも
 独立して低いと考えられる。 

by otowelt | 2011-02-15 06:06 | 集中治療

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