NPPVにおけるトータルフェイスマスクと口鼻マスクのランダム化比較試験

マスクの差を比較した試験は、2008年のIntensitve Care Medで34人の
臨床試験がある。これは、cephalic mask(トータルフェイス)の非劣性を
証明した試験でもある。
Cephalic versus oronasal mask for noninvasive ventilation in acute hypercapnic respiratory failure. Intensive Care Med 2008; 35(3): 519-526

今回、60人の患者において検討。
EVALUATION OF THE TOTAL FACE MASK™ FOR NONINVASIVE VENTILATION TO TREAT ACUTE RESPIRATORY FAILURE
CHEST Published online before print February 17, 2011, doi: 10.1378/chest.10-1905


試験目的:
 われわれは、非侵襲的人工呼吸(NIV)を急性呼吸不全(ARF)に施行する
 ときに、トータルフェイスマスク(TFM)がより快適で通常の口鼻マスク(ONM)よりも
 簡単に適応できる点で利点があると考えた。

方法:
 60人のARFの患者をランダムにNIVにおいてONMとTFMに割りつけた。
 マスク快適さと呼吸困難はVASスケールによって評価した。他のアウトカムとして
 適応するまでの時間、バイタルサイン、ガス交換能、NIV中断率とした。
 
結果:
 マスクの快適さと呼吸困難のスコアは、両群とも3時間使用において同等であった。
 NIVの適応までに要した時間は、ONM:5分(Interquartile range (IQR)2-8)、
 TFM3.5分(IQR1.9-5))で、使用期間は15.7時間(IQR, 4.0-49.8)) 、6.05時間
 (IQR, 0.9-56.7))で差はみられなかった。
 心拍数はTFM群の方が高かったが、そのほかのバイタルサインやガス交換能は
 初期3時間において2群間に差がなかった。(p>0.05)
 早期NIV中断率はONMおよびTFM群において同等であった(40% vs. 57.1%)。
 しかしながら、TFM群の8人の患者はONMに3時間以内にスイッチしたものの
 逆のパターンは観察されなかった(P < 0.05)。
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結論:
 NIVを要する急性呼吸不全患者において、トータルフェイスマスクと口鼻マスクは
 快適さ、適応要求時間などは同等であった。中断率、バイタルサイン改善、
 挿管率、死亡率も同等であった。

by otowelt | 2011-02-18 12:21 | 呼吸器その他

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