非アジア人においてEGFR遺伝子コピー数は、生存アウトカムの改善に強く関与

EGFR gene copy number as a predictive biomarker for patients receiving tyrosine kinase inhibitor treatment: a systematic review and meta-analysis in non-small-cell lung cancer
Annals of Oncology 22: 545–552, 2011


背景:
 われわれは、EGFR-TKI単剤を使用して治療した進行非小細胞肺癌患者において
 潜在的な生存バイオマーカーとしてのEGFR遺伝子コピー数を評価した
 システマティックレビューとメタアナリシスを施行した。

方法:
 われわれは、EGFR遺伝子コピー数を
 FISH(Fluorescence in situ hybridization)法あるいは
 CISH(Chromogenic in situ hybridization)法 によって検証した
 進行あるいは再発NSCLC患者でTKIs(エルロチニブあるいはゲフィチニブ)で
 治療した研究を同定。登録臨床試験にはOS、PFS、TTP、EGFR遺伝子コピー数
 のデータがあるものとした。サマリーハザード比は、ランダム効果モデルを用いて
 計算された。

結果:
 255の研究のうち、20(1689人の患者、594の遺伝子コピー数増幅があった)、
 10(822人の患者、290の遺伝子コピー数増幅があった)、5(294人の患者、
 129の遺伝子コピー数増幅があった)がそれぞれOS、PFS、TTPの
 メタアナリシスに組み込まれた。EGFR遺伝子コピー数の増幅は
 OS(HR = 0.77; 95% CI 0.66–0.89; P = 0.001)、
 PFS(HR = 0.60; 95% CI 0.46–0.79; P<0.001)
 TTP (HR = 0.50;95% CI 0.28–0.91; P = 0.02)に有意に関連していた。
 白人患者においては、このEGFR遺伝子コピー数の増幅は、強く生存との
 関与がみられた(HR = 0.70; 95% CI 0.59–0.82; P<0.001)が、
 東アジア腎には影響を与えなかった(HR = 1.11; 95% CI 0.82–1.50; P=0.50)。
 この違いは統計学的に有意であった(P=0.02)。
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結論:
 TKIsで治療した患者において、EGFR遺伝子コピー数は、生存アウトカムの改善に
 影響する。このOSにおける効果は、非アジア人に限定される。

by otowelt | 2011-02-25 16:29 | 肺癌・その他腫瘍

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