非アジア人においてEGFR遺伝子コピー数は、生存アウトカムの改善に強く関与
2011年 02月 25日
EGFR gene copy number as a predictive biomarker for patients receiving tyrosine kinase inhibitor treatment: a systematic review and meta-analysis in non-small-cell lung cancer
Annals of Oncology 22: 545–552, 2011
背景:
われわれは、EGFR-TKI単剤を使用して治療した進行非小細胞肺癌患者において
潜在的な生存バイオマーカーとしてのEGFR遺伝子コピー数を評価した
システマティックレビューとメタアナリシスを施行した。
方法:
われわれは、EGFR遺伝子コピー数を
FISH(Fluorescence in situ hybridization)法あるいは
CISH(Chromogenic in situ hybridization)法 によって検証した
進行あるいは再発NSCLC患者でTKIs(エルロチニブあるいはゲフィチニブ)で
治療した研究を同定。登録臨床試験にはOS、PFS、TTP、EGFR遺伝子コピー数
のデータがあるものとした。サマリーハザード比は、ランダム効果モデルを用いて
計算された。
結果:
255の研究のうち、20(1689人の患者、594の遺伝子コピー数増幅があった)、
10(822人の患者、290の遺伝子コピー数増幅があった)、5(294人の患者、
129の遺伝子コピー数増幅があった)がそれぞれOS、PFS、TTPの
メタアナリシスに組み込まれた。EGFR遺伝子コピー数の増幅は
OS(HR = 0.77; 95% CI 0.66–0.89; P = 0.001)、
PFS(HR = 0.60; 95% CI 0.46–0.79; P<0.001)
TTP (HR = 0.50;95% CI 0.28–0.91; P = 0.02)に有意に関連していた。
白人患者においては、このEGFR遺伝子コピー数の増幅は、強く生存との
関与がみられた(HR = 0.70; 95% CI 0.59–0.82; P<0.001)が、
東アジア腎には影響を与えなかった(HR = 1.11; 95% CI 0.82–1.50; P=0.50)。
この違いは統計学的に有意であった(P=0.02)。
結論:
TKIsで治療した患者において、EGFR遺伝子コピー数は、生存アウトカムの改善に
影響する。このOSにおける効果は、非アジア人に限定される。
Annals of Oncology 22: 545–552, 2011
背景:
われわれは、EGFR-TKI単剤を使用して治療した進行非小細胞肺癌患者において
潜在的な生存バイオマーカーとしてのEGFR遺伝子コピー数を評価した
システマティックレビューとメタアナリシスを施行した。
方法:
われわれは、EGFR遺伝子コピー数を
FISH(Fluorescence in situ hybridization)法あるいは
CISH(Chromogenic in situ hybridization)法 によって検証した
進行あるいは再発NSCLC患者でTKIs(エルロチニブあるいはゲフィチニブ)で
治療した研究を同定。登録臨床試験にはOS、PFS、TTP、EGFR遺伝子コピー数
のデータがあるものとした。サマリーハザード比は、ランダム効果モデルを用いて
計算された。
結果:
255の研究のうち、20(1689人の患者、594の遺伝子コピー数増幅があった)、
10(822人の患者、290の遺伝子コピー数増幅があった)、5(294人の患者、
129の遺伝子コピー数増幅があった)がそれぞれOS、PFS、TTPの
メタアナリシスに組み込まれた。EGFR遺伝子コピー数の増幅は
OS(HR = 0.77; 95% CI 0.66–0.89; P = 0.001)、
PFS(HR = 0.60; 95% CI 0.46–0.79; P<0.001)
TTP (HR = 0.50;95% CI 0.28–0.91; P = 0.02)に有意に関連していた。
白人患者においては、このEGFR遺伝子コピー数の増幅は、強く生存との
関与がみられた(HR = 0.70; 95% CI 0.59–0.82; P<0.001)が、
東アジア腎には影響を与えなかった(HR = 1.11; 95% CI 0.82–1.50; P=0.50)。
この違いは統計学的に有意であった(P=0.02)。
結論:
TKIsで治療した患者において、EGFR遺伝子コピー数は、生存アウトカムの改善に
影響する。このOSにおける効果は、非アジア人に限定される。
by otowelt
| 2011-02-25 16:29
| 肺癌・その他腫瘍