都市部に居住する小児・青年・若年成人の喘息症状の改善にオマリズマブは有用

季節性ピークを抑制できているのが驚きだ。

Randomized Trial of Omalizumab(Anti-IgE)for Asthma in Inner-City Children
N Engl J Med 2011; 364 : 1005-1015


背景:
 都市部に居住する小児は、アレルゲンへの曝露および感作が喘息重症度に
 多大な影響を及ぼすことがわかっている。よりよいコントロールをおこなうためには
 環境改善、ガイドライン治療だけでは限界がある。

方法:
 都市部に居住する小児・青年・若年成人で、持続性喘息を有するものを
 複数の施設でランダム化二重盲検プラセボ対照比較試験に登録。
 ガイドライン治療にオマリズマブを追加した場合の有効性をプラセボと比較。
 試験は60週行い、プライマリエンドポイントは喘息症状とした。

結果:
 ランダム化した419例(ランダム化時点で73%が中等~重症)のうち
 オマリズマブ群はプラセボ群と比べ2週あたりの喘息症状発現日数が
 1.96 日から1.48 日に有意に減少した(24.5%、P<0.001)。
 オマリズマブ群では、1回以上の喘息発作増悪をきたした患者の割合が
 48.8%から30.3%へと低下した(P<0.001)。
 オマリズマブ群において、吸入ステロイド薬と長時間作用型β刺激薬使用が
 減少したにもかかわらず、喘息症状の改善がみられた。
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結論:
 都市部に居住する小児・青年・若年成人に対して、ガイドライン治療に
 オマリズマブを追加することで喘息コントロールが改善、増悪の季節性ピークが
 概ね消失した。また、コントロール達成においてその他薬剤の必要性が低下した。

by otowelt | 2011-03-20 13:18 | 気管支喘息・COPD

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