非小細胞肺癌の切除後再発率に喫煙が及ぼす影響

喫煙歴と切除後再発の関係についての論文。
stageIとII、IIIで逆転してたり何だかあやふやなので、
統計学的に本当に正しいのかどうか疑問が残ってしまう。

The Prognostic Impact of Cigarette Smoking on Patients with Non-small Cell Lung Cancer
Journal of Thoracic Oncology: April 2011 - Volume 6 - Issue 4 - pp 735-742


背景:
 このスタディの目的は、喫煙と非小細胞肺癌(NSCLC)患者における臨床病理的性格
 との関連性を調べたもので、切除後の再発に関与するかどうか評価した。

方法:
 連続2295人の完全切除NSCLC患者を1992年8月から2006年12月まで
 National Cancer Center Hospital Eastにおいて登録。

結果:
 5年生存率(OS)は、stageIのNSCLCにおいて
 有意に非喫煙と既喫煙患者間で認められ(92% v 76%、 p < 0.001)、
 stage IIでは差がみられなかった(57% v 52%, p = 0.739)
 stage IIIでも同様に差がなかった(30% v 33%、 p = 0.897)。
 stageI NSCLCにおいて5年無再発率(RFPs)は、非喫煙者89%、
 既喫煙者80%であった(p < 0.001)。それに対してstageIIにおいては
 5年RFPsは非喫煙者の方が既喫煙者よりも低かった(44% v 60%, p=0.049)。
 stage IIIも同様(17% v 31%, p=0.004)。
 stage I患者において、腺癌の5年RFPは差がみられた(非:89% v 既:83%)
 ものの、非腺癌においては差がなかった(非:82% v 既:76%)。

結論:
 喫煙歴は、stage I、II、IIIのNSCLCおよびstage Iの組織型によっては
 術後再発率に差がもたらした。

by otowelt | 2011-03-21 18:21 | 肺癌・その他腫瘍

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