医学部・大学院において、民族別に差がある

Cohen’s dがいまだによくわからず、アレルギーになっている。
というわけでHazard ratioも実はよくわかっていなかったりする。
forest plotにされると視覚的に「ああそうなんだ」と思うが、
いざ各論を問われると”説明”できない。
ちょっと統計をかじっただけの医者は、そんなもんでいいのだろうか。

Ethnicity and academic performance in UK trained doctors and medical students: systematic review and meta-analysis.
BMJ. 2011 Mar 8;342:d901. doi: 10.1136/bmj.d901


概要:
 イギリスで研修を受けた医師・医学生の学業成績と民族の関連について調べた。

デザイン:
 システマティックレビュー/メタアナリシス

方法:
 PubMed, Scopus, ERIC, Google/Google Scholarなどの
 オンラインデータベース/検索エンジン、医学教育関連の専門誌
 学会抄録を調査してデータを抽出。
 医学生およびイギリスで研修を受けた医師において
 医学部や大学院における学業成績を民族別に定量的に評価した報告を
 対象とした。イギリスをのぞく国における評価、またそういった国でのみ
 研修を受けた場合、自己申告のみによる評価、サンプリングバイアスが
 明らかな場合、民族やアウトカムの記述が不十分な場合、除外となった。

結果:
 22の報告(23742人)のメタアナリシスでは、非白人は
 白人に比べ学業成績が劣ることがわかった
 (Cohen’s d=-0.42、95%CI-0.50~-0.34、p<0.001)。
 医学生、大学院生、臨床能力、合格ないしは不合格のアウトカムなどの
 個々の評価や、白人とアジア人を比べたメタアナリシスにおいても、
 同様の傾向が同程度にみられた。全メタアナリシスに不均一性があった。
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結論:
 おのおのの医学部や試験のタイプ、また学部内や大学院において
 学業成績の民族間差が相当みられるものと考えられる。

by otowelt | 2011-03-29 05:38 | その他

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